反抗期がない理由

反抗期というと、思春期になったら誰でもおとずれるもの...

 

と思っていましたが、自分はそんなこともなく今に至ります

 

4つ上の姉は、ことあるごとに勉学や日常でのささいなことで親や祖母とけんかしていました。

自分もいずれそうなるのだろうと思っていましたが、特に不満も感じずにここまで来てしまいました。

 


現代ではこうした反抗期のない子が増加しており、

一昔前(今の親世代)では7~8割に反抗期があったのに比べて、

今は5~6割にまで反抗期のある人は減少しているそうです。

 

今回は、そんな思春期の反抗期がない理由について少しお話させていただきます。

 

 
反抗期は、

それまでの親や周囲の人による「既存の価値観」から脱却し、

「自分自身の価値観」を持とうとする心の働きです。

子の精神的自立において重要な役割を持ちます。

 

この反抗期がこない要因としては、親の接し方として以下の2つが考えられます。

 

 

1、親が、子が主張することを、尊重している

 

親の価値観と自分の価値観に相違があり、それを束縛だったり理不尽に感じることで、周囲に反抗するのが反抗期です。


また、親の方も通常、子が反抗し始めてから、価値観の相違(=子の自立心の芽生え)に気づきます。


しかし、親がうまいこと立ち回り、子の主張を引き出すことが出来る環境を用意しておけば、

子は自らの主張を明確に示すことができ、反抗する必要が無くなります。

 

反抗せずとも、自立していくことが出来るからです。

 

一見すると、踏み込まない冷えた関係にも見えますが、実際には親子が互いに深く尊重し理解している、理想の関係と言えるかもしれません。

 

 

2、親が、子が主張することを抑圧している

 

親の価値観から抜け出したい気持ちはあるものの、抑圧されることによって子は主張できない(反抗しない)、という状態です。

1、とは真逆ですね。


幼少から親の価値観によって

頭ごなしに否定されたり、

「これをやれば上手くいくから」というレールを強制されることによって、

 

「何を言ってもダメなら何も言わない」

 

という考えが子の中に生まれ、

反発することをやめてしまい、反抗期がなくなります。

 

こうなると、自分のしたいこと、というものが無くなり、無気力なまま社会人になってしまいます。

反抗期がないことの問題として挙げられること、「悟り世代」として問題視されることは、

こちらの要因が該当します。

 

 
どちらにせよ、昔よりも「教育熱心」な親が増えたことによって、

冒頭の反抗期のない子の増加につながっていると考えられます。

 

子の将来を考えたときに、どこを(親が)決めてどこを(子に)決めさせるか

というのは本当に難しいと思います。

 

 
自分は果たしてどちらが原因だったのか、と考えたとき


親の育て方は前者で、結果である今の自分は後者

のような気がします。

 

何かを強制されたこともなく、比較的不自由なく生活させてもらっていたので、

中高生のときも親には感謝の念しかありませんでした。

にもかかわらず現在の自分は無気力的に生きており、

自立しているかと言うと甚だ疑問です。

 

反抗期のあった姉の現在は、

公私ともに充実していて、(いい歳にも関わらず)バイタリティに溢れています。

 

そう思うと、なんか反抗したほうがよかったのかなぁとも思います。

親の育て方が間違っていなかった、ということくらいは主張したいので、

もうちょっとがんばりたいなと改めて思いました。