金鯱 と言うと何をイメージしますか。
字面から名古屋城の「金のシャチホコ」をイメージする人が多いかと思います。
これは、実用的な目的としては避雷ですが、
金鯱が火事のときに水を噴き出して鎮火する
という守り神としての意味合いがあったそうですね。
個人的には、同じく愛知県にある「金鯱酒造」を思い浮かべました。
また、サボテンにも「金鯱」と呼ばれる品種が存在するそうです。
そこで今回は、
金鯱酒造とサボテンの金鯱
の二つについて、それぞれ軽く説明させていただきます。
・金鯱酒造
1848年に愛知県半田市で創業された天埜酒造を、
2010年に受け継いだのがこの金鯱酒造(正式には「盛田金しゃち酒造」)です。
後者の名前の由来としては、
「愛知県を代表する酒造になる」
という意気込みを込めたそうです。
この意気込みをかたちにした「金鯱」と、
天埜酒造時代からある「初夢桜」の
二種類をベースに、いくつかの日本酒を製造、販売しています。
米・水・技の三つにこだわって酒造りに励み、
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017金賞受賞 や、
平成28酒造年度 全国新酒鑑評会金賞受賞 など評価を受けています。
自分も帰省する折に名古屋の居酒屋に行くと、
金鯱の描かれたワンカップタイプの日本酒「しゃちカップ」によって
金鯱の名をよく目にします。
名前からして、地元愛が強く、地元にも愛されていることが伺えますね。
・金鯱サボテン
タマサボテンに属しており、まんまるとした形状をしています。
鉢で一人暮らしが育ててそうなサボテンのイメージですね。
原産地はメキシコですが、野生種は絶滅寸前にリストアップされています。
現在出回っているものはその品種改良種です。
名前の由来としては、
輸入元の中国名「金琥」の音読みから
と考えられますが、明確な資料などはないです。
品種としては、
サボテンの中でも強健で、水やりなどの管理を多少怠ってもすぐには枯れることはないそうです。
ただ、サボテンのためやはり寒さ(5℃以下)には弱いので、
室内でも冬場には注意を要します。
また、検索して出てくる写真などではきれいな球形をしていますが、
これは日光をまんべんなく浴びているためです。
そのためには、適度に鉢の向きを変えるなどして、
一方向に伸びていかないようにしてあげる必要があります。
花も咲かせるそうですが、20年ほどかかるので、あまり日々期待することは出来なさそうです。
このように、同じ名前でも、全く異なった趣のある二つでした。
これらが交流していったり、このような名前を通して違う文化に触れていくのも、面白いかと思われます。