先日ご近所さんが、
これからリフォームで迷惑をかけるから
ということで、わざわざ御品を持ってきてくださりました。
(日頃迷惑をかけているのは、よっぽどこちらの方だ)
と少し委縮しながらも、ありがたく頂戴しました。
「小倉山荘」のおかきだそうです。
頂いたはいいものの、
恥ずかしながら「小倉山荘」について全くの無知であったため、
名前だけ見ても何のことだかさっぱり分かりませんでした。
そこで、今回はそんな
長岡京のおかき専門店である「小倉山荘」
について、簡単に紹介させていただきます。
小倉山荘は、
せんべいやおかきといった米菓
を中心に販売する1951年創業のお店です。
京都の長岡京を本店とし、
それ以外にも全国的に東京、横浜、名古屋、福岡にも複数店舗を構えています。
***閑話休題***
ちなみに米菓というと、「せんべい」「おかき」「あられ」があります。
これらの違いですが、
まず「せんべい」は、原料が「うるち米」(普通に食べるご飯のときの米)です。
一方で「おかき」「あられ」は、原料が「もち米」です。
ここで大きく分けることができます。
次に「おかき」「あられ」の違いですが、明確な区分はありません。
「あられ」は、
名の通り「霰」のように小さい粒(直径5mm未満なら霰、5mm以上なら雹です)
を由来とし、
また煎る際に膨らんで跳ねてする様子からも「あられ」とつけられたと考えられます。
「おかき」は、
昔鏡餅を割って「欠けた」もの(欠き餅)を焼いて食べたものを由来としています。
小さければ「あられ」
そうでもなく普通以上のサイズ感があったら「おかき」
といったところでしょうか。
関東で「あられ」と言うものを、関西では「おかき」と呼ぶこともあるそうです。
小倉山荘に話を戻しますが、
名前の由来というのが、彼の「小倉百人一首」ということです。
藤原定家が、京都・嵯峨の「小倉山荘」にて撰歌したと言われる小倉百人一首に題材を求め、
小倉百人一首の歌に込められた、
花鳥風月・春夏秋冬を愛でる心や人を想う気持ちなど、読み手たちの豊かな心を
菓子で表現することに尽力しています。
"贈り、贈られて喜ばれる雅な菓子づくりを通した、
絆結びのお手伝い”
を目標としており、贈答品として高く評価されています。
2010年の週刊文春において、
「お見舞いに持っていきたい品」第6位
にも選ばれたそうです。
また、パッケージにもこだわっており、そこかしこに「琳派」をモチーフにしたデザインが描かれています。
このデザインが原因で、もらった時は何なのかわからなかったのですが。
先述したように、全国主要都市で販売されているほか、
オンラインショップも完備しています。
お値段・内包量など様々に用意されているので、
贈答のお相手の人数や規模に合わせて注文できそうです。
入院の見舞いや挨拶回りなどで利用してみてはいかがでしょうか。