MOF?AOP?

チョコレートなどをより芸術的な商品に昇華させるショコラティエの一人であるHawecker氏は、「MOF」という称号をお持ちです。
また、自分はしばしばチーズを嗜みますが、チーズの評価に関しては「AOP」という単語をよく目にします。

メモに近い走り書きとなりますが、今回はこれらMOF, AOPについて簡単に説明させていただきます。

 

・MOF

Meilleur Ouvrier de France

フランス文化を継承するにふさわしい高度な技術を有する各種職人(=フランス国家最優秀職人)に与えられる賞(称号)


20世紀初頭から、フランスの伝統工芸技術の保護・発展のために始まったもので、料理や宝飾品から、ガーデニングや理容師といったものまであり、特に料理部門が有名。

日本人もこれまでに数名が受賞している。
上述したHawecker氏は、MOFショコラティエコンクールなどで優秀な成績を残し、正当な継承者として認められ、MOFショコラティエを2011年に取得しました。

今現在最新のMOFショコラティエ取得者となります。

 

・AOP

Appéllation d’Origine Protégée

原産地保護呼称、ワインやチーズなどの農産物が、該当する地域で正当に生産されたものであることを証明するもの。

 

ワインなどの農産物は、特に土地や管理者によって個性が出るため、

 「どこで作られたか」

が重要視されることが多い。

このため「わざわざAOP認証されている」ということは、原産地がブランドとして確立していることを示している。

これはヨーロッパ全体で統一されたもので、もともとフランスで使われていたAOCに倣ったものである(現状AOCはAOPに含まれている)。

またヨーロッパ全体で品質保証の統一をすることで、偽造品の流通防止も担っている。
有名な例では、ロックフォールコンテなど。
産地が大事というのは、日本の精肉や果実などのブランドと同じ感覚ですね。

 

以上を簡単に言うと、
MOFは、フランスのすごい職人に与えられる称号
AOPは、ヨーロッパでのブランド認証マーク(AOCはフランス版で、AOPの原型)
というかんじです。

見かけたら、ちょっと嬉しくなりそうです。