シガレットホルダー

居酒屋や喫煙所などにおいてシガレットホルダーで喫煙している方を、最近特によく見かけます。

 

若者から中年の方まで利用していて、主観的には今やシガレットホルダーを介さない、「素」で吸っている方と同じ数を見かける印象です。

 

近年、居酒屋などにおいても分煙や禁煙が進められ、さらにまたたばこ税が上がるらしい中、

巻紙が口にくっつかない、雑味が無くなってよい、などいくつか利点が挙げられる

そんなシガレットホルダーについて今回はお話させていただきます。

 

 

シガレットホルダーは、簡単に言うと「タバコを装填する穴」で、タバコと喫煙者の口との距離をあけます。

こうすることで、

煙が口腔内に届く前に冷やされ

かつ、煙に含まれる水蒸気も管壁にくっついて乾きます

 

このような原理で、シガレットホルダーの有無によって味わいがだいぶ変わります。


シガレットホルダーの目的としては主に

「見た目」「味わい」

の変化が挙げられます。

それぞれ見ていきましょう。

 

 

・見た目


とりあえずオシャレです。

現代の日本ではタバコと言うと、

やはりどこか退廃的なイメージがありましたが、

シガレットホルダーによってある種装飾品に近い外装になり、馴染みやすくなったと考えられます。

タバコの先や口から煙が出ない(ように見える)のも、上記の悪いイメージを取り去る要因の一つでしょう。


一口にシガレットホルダーといっても、1000円未満の手ごろなものから、オーダーメイドの高級品まであり、幅広い年代にそれぞれのグレードに応じて親しまれています

 

値段の方は、やはりピンからキリまでありますね。↓↓

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・味わい


純粋な愛煙家にとっては、こちらの方が重要でしょう。

 

先に述べた通り、シガレットホルダーの使用によって煙が冷えてかつ乾燥します。

 

煙は、熱すぎるとpHが高くなり辛味を増しますので、

管内で冷やすことでpHを下げ、辛味を感じにくくします

 

また、煙の水分含量が多いと、味がマイルドになる(濡れたタバコや雨の日のタバコの方が臭いがより強いのと同じ感覚)のですが、

乾燥させることでこれが抑えられ、すっきりとした味わいになります。

 

 

つまり、

いい意味「ふかしすぎによる雑味がない本来の風味」

悪い意味「薄味」

となります。

 

タバコを始めたばかりの人や、銘柄の違いを感じたい人にとっては、好都合だと考えられます。

また、熱しすぎないため、ゆっくりとタバコを味わえることから、減煙中の人にも良いかもしれません。

 

一方で、人によっては、この雑味も含めてタバコの味わいと考えるので、

まあ好き好きということになります

 


味わいの面から考える効果的な使い方(楽しみ方)としては、

温度の上がっていない吸い始めはそのまま吸い、

温度が上がってくる後半にシガレットホルダーを使うことで、

最後までタバコのより本来に近い味わいが楽しめるかと思います。

 

そのまま吸っていると、どうしても最後の方は苦みや雑味を感じてしまいますので、

それを避けたいのならば、有効的かと思われます。

 

 

 

ちなみにタバコの種類に関して、IQOSがありますが、

これはシガレットホルダーとはまた別物です。

 

IQUSは、専用のたばこ(ヒートスティック)の中心に、加熱装置を刺して

内部でたばこ葉を直接加熱し、発生蒸気を装置を介して吸引する

というものです。

 

シガレットホルダーは、前述のようにただの中継装置なので、別物だと分かりますね。


IQOS(非燃焼加熱式たばこ)に似たものとして電子タバコもあります。

ただ注意してほしいこととして、

吸ってるものは同じなので、健康面における違いはありません

副流煙も生じますので、禁煙席などでは当然使えません

それらをきちんと理解したうえで、喫煙を楽しみましょう。