マンボウ

水族館で人気の「マンボウ」について、その食用のことを書かせていただきます。

マンボウは、フグ目マンボウマンボウ属の魚で、主に太平洋、大西洋に生息する海水魚です。
温かいところを好み、海水が寒すぎると死にます。その分、魚類最多の抱卵数(約3億個)を持っています。ウミガメよりも低い生存率です。
日本では、太平洋側の漁船でまれに定置網とかに引っかかっており、それを食用にすることがありますが、少しのショックですぐに死ぬことや、鮮度が落ちやすいことから、冷温での流通が普及するまでは漁港など一部地域でしか食されていませんでした。
今では、搬送技術の向上から、どこででも食べられるそうですが、それでも流通量はさほど多くなく獲れたときに食べる、程度だそうです。水族館に運ぶ前に死ぬことが多いですし。
食べる部分としては身、肝、腸、皮(表皮ではなく真皮の方)があります。
身は淡白で、肝は大きく旨みと独特のクセがあり、とても脂が強く、また長い腸は食感がよく、旨みもあるそうです。
食べ方としては、身や皮は刺身や湯引き、天ぷらなどで、肝は酢味噌や肝和え、腸は塩焼きなどです。
新鮮でないならば、多少は加熱したほうが生臭さなどが消えてよさそうです。

通販などで仕入れられないか探したのですが、販売店も獲れ次第というところばかりで、今すぐに用意できるところはありませんでした。
わざわざ獲らないのだから、当然言えば当然です。
水族館では子供から大人まで人気なマンボウですが、どんな味なのかたしかに一度は食べてみたいな、と思いました。

余談ですが、自分は数年前「生きろマンボウ」みたいなアプリゲームを少しの間やっていました。
些細な理由で何度も死ぬマンボウをその度に一から育てる、というゲームで、よくある何の生産性もないゲームに挙げられると思いますが、マンボウの生態について多少ですが学べるので、暇なときにでも是非見てみてください。