春のアゲハ、夏のアゲハ

先週一週間は4月の終わりということだからか、

暑い日が多くかどちらだろうという気分でした。

 

近所のお庭でアゲハが何匹が舞っているのを見たときには、

日差しの強さと相まって初夏を感じてしまうほどでした。

 

 

春になると種々の蝶々がそこかしこで飛び始めます。

 

「どうぶつの森」シリーズでもご存知(?)の通り、

アゲハチョウは、春にも夏にもいる(作中だと3~9月および南の島)蝶の一つです。

 

二つの季節のアゲハは、それぞれ俗に

「春のアゲハ」「夏のアゲハ」

と呼ばれています。

 

今回は、この春と夏のアゲハの違いについてお話させていただきます。

 

 

まず、日本で「アゲハチョウ」含まれる種はたくさんありますが、

その中で「アゲハチョウ」と称されるものは、

「ナミアゲハ」「キアゲハ」

 がほとんどです。


この二種の違いは、

・前肢の色

・翅の黒線の細さ

・翅の黄地の濃さ

などいくつかありますが、遠目で見たらほとんど同じように見えます。

止まってくれたら分かると思いますが。

 

 

そもそもチョウは、

完全変態(卵→幼虫→さなぎ→成虫)によって一世代を生き、

成虫が卵を産むことで、世代交代していきます。


チョウを見るのは主に春夏が多いことから、

この世代交代は年に一回と思いがち

ですが、

実は種によって年数回行っています

多い種では5,6回世代交代します。

 

アゲハチョウでは完全変態に2,3カ月ほどかかり、

また冬は越冬のためにさなぎor成虫で止まっているので、

年に2~4回ほど世代交代します。

 

 
春夏でのアゲハの違いに戻りますが、簡単に言うと、


春のアゲハは、

秋に、生まれた幼虫が

冬を、さなぎで過ごし

春に、成虫となったもの


夏のアゲハは、

春に、越冬した成虫が卵を産み

春夏に、孵化・さなぎになり

夏に、成虫となったもの

 

です。↑↑↑

 

 

一年のうちに様々な季節で何度も世代交代するため、

アゲハは春にも夏にも飛んでいるわけです。

 

 

季節型 

 

このように、完全変態の中の季節が異なることで、形態的な変化も出ます。

そのような変化のことは「季節型」と言います。

 

春のアゲハは、小型で明るい色をしており、飛ぶときはゆったりと飛びます。

夏のアゲハは、大型で黒みが強く、飛ぶときは力強く素早いです。

 

秋よりも夏の方が、

食物となる葉がたくさん生えており、かつ新芽が多くてやわらかいです。


このため、

春のアゲハ(秋に幼虫)よりも、

夏のアゲハ(春夏に幼虫)の方が、

大きくて力強い個体となる

ということです。

 

 

また、俳句などの季語に関しては、

 

「蝶」だと「春の季語」になりますが、

「揚羽」だと「夏の季語」になります。


「蝶」のイメージとしては、

もっと小型の「モンシロチョウ」などが連想されるからでしょうか。


個人的には、やはりアゲハチョウは、夏に虫取り網を持って追いかけるイメージですかね。

 

参考にさせていただきました。↓↓

http://sizen-tenpaku.com/cyou/kisetu/index.htm