画数多い割に小学生でも読める感じとして、「龍」という字がありますが、
同じような意味・読みを持つものに「竜」という字もあります。
今回はこの二文字の違いについて調べさせていただきました。
まず、日本における字体としては、
「竜」は、常用漢字であり、「龍」の省略形
と漢和辞典で示されます。
「竜」が
1981年の常用漢字表制定時に常用漢字として追加された一方で、
「龍」は未だ常用外漢字のままで、人名用漢字とされています。
「龍」は旧字体で、
「竜」がその新字体であるため
とも言えます。
ちなみに「籠」は常用漢字に追加されていますので、
難しいから入っていないというわけではなく、
やはり常用漢字は、より日常で使うものを入れているようですね。
これだけではどちらか一方だけで良いのでは??
となりますが、それぞれの漢字が持つイメージによって、
この二文字は区別されます。
簡単に言うと↓↓
・「龍」は、
日本昔ばなしのオープニングとかドラゴンボールに出てくる神龍
・「竜」は、
ポケモンのカイリュー(ハクリューまで龍だったのに)や西洋のドラゴン
としてのイメージをそれぞれ持っています。
より具体的には、
・「龍」は、
長い胴体に0~多数の手足を持ち、翼を持たない。
長いひげを持つ。
などが代表的な姿のイメージです。
東洋、特に日本や中国で顕著で、ラーメンどんぶりなんかもこっちの龍でしょう。
日本神話にも数多登場し、
四神の青龍や日本各地の九頭龍伝説、八岐大蛇(これもだったのではないかとか言われています)など強大な力を持った神秘的・超常的な存在として表現されています。
・「竜」は、
現在ではほとんどドラゴンに値するのではと考えられます。
トカゲに大きな両翼をつけ、口から毒や炎を吐く
といったRPGでよくありそうなイメージです。
キリスト教ではもともと悪魔の使いとして扱われていたことから、他の神話から入ってきた竜はたいてい西洋で一度悪い奴扱いされます。
強い力を持った存在というところは「龍」と近いでしょうか。
このように区別される両者ですが、
コミュニティによってはそのように分けられることがない場合もあります。
その一例が遊戯王ですが、有名なカードに「青眼の白龍」があります。
ご存知かと思いますが、読み方は「ブルーアイズ ホワイトドラゴン」です。
このカードの三体融合体は「青眼の究極竜」です。
また、これをさらに「カオス・ソルジャー」と融合させると「究極竜騎士」
ですが、
そうではなくリリースすると、なぜか「青眼の光龍」となります。
…ここまでの説明が何だったのか
となってしまいましたが、
果たしてブルーアイズは「龍」なのでしょうか「竜」なのでしょうか。
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%C0%C4%B4%E3%A4%CE%B5%E6%B6%CB%CE%B5%A1%D5
暇なときにでも考えてみてください。