ここ数年でますます増加している訪日外国人観光客は、
昨年2800万人を越えたそうです。
また、東京オリンピックに向けて日本政府はさらなる訪日客増加を目標としています。
これに伴い、各主要駅や商業施設にて、
訪日外国人観光客の大がかりな手荷物等を一時預かりする「手ぶら観光カウンター」のニーズが急増しています。
今回はこのカウンターについてお話しさせていただきます。
日本に観光目的で来る外国人は、
ほとんどが個人客で、
滞在日数にもよりますがみな大きな荷物を持ち運び、
それと共に移動しています。
宿泊するホテルにチェックインすれば、それら荷物全てを持って移動しなくてもよくなります。
しかし、滞在最終日などチェックアウト後では全てを持たなければいけません。
最終日にもなると土産物もたくさんあるでしょうし。
また、日本の各地を巡りたい場合も不便となります。
駅のコインロッカーなどでは、混雑したり大きさに限界があるので対応しきれません。
そこで、
要所にこのカウンターを設置することで、
観光中の利便性向上および
観光地の渋滞(?)抑制につながると考えられます。
手ぶら観光カウンターは、
国土交通省認定の施設で、英語対応可能なスタッフを置くなどの基準を満たすことで、全国どこでも設置できます。
2月現在では全国200箇所ほど(主に関東、関西主要部)に設置されており、
観光客のストレス緩和に貢献しています。
しかしこの数ではまだ足りないらしく、
旅行会社などへのさらなる参入増設が求められています。
利用料としては、一例ですが、手荷物一個1日500円ほどだそうです。
日本人の観光客の手荷物預かりまでしているかは不明です。
JTBなどが運営しており、この利用料自体の収入は少ないが、自社ツアーの紹介などによって利益を得ているそうです。
ちなみに、日本のように政府主導かは分かりませんが、
アメリカやフランス、タイのバンコクやデンマークのコペンハーゲンなど観光都市では、似たような荷物預かりサービスを行っている会社があります。
海外では、旅行中の盗難などがより懸念されるため、このサービスは日本より進んでそうです。
オリンピックに向けて、地元の市民の日常生活などに支障が来たさないように、
考えるべきことはたくさんありそうです。